スポーツをしている小学生をお持ちの方、あるいは小学生を指導する立場にある先生、監督、コーチの方は、アジリティという言葉について聞いたことがありますか。特に子どもがサッカーをしている場合、耳にする頻度が高いかもしれません。
今回はアジリティとは具体的にどのようなものなのか、そして小学生がアジリティを鍛えるにはどのようにすればいいのかということについて解説していきたいと思います。
アジリティ(Agility)って具体的にどういう意味?
聞き慣れない人も多いであろう、アジリティ(Agility)という言葉ですが、具体的にはどのような意味なのでしょうか。
アジリティはビジネス用語及びIT用語として使われるので、ビジネスパーソンやIT業界に関わりのある人は聞いたことがあるかもしれませんね。ビジネス用語としてのアジリティは、目まぐるしい環境変化にすぐに適応するために欠かせない、経営や組織運営のあり方における機敏性のことを指します。
IT用語としてのアジリティは、企業の経営方針の変更や時代のニーズの変化などに機敏に対応できる柔軟な情報システム、もしくは効率的な開発手法のことを指します。ここまで聞いてなんとなく言葉のニュアンスが分かってきたのではないでしょうか。
アジリティ(Agility)とは、敏捷性という意味になります。敏捷性はびんしょうせいと読み、動作の素早さに関する能力のことを指します。
スポーツ、特にサッカーにおいてアジリティという言葉を使うときには、単なる足の早さを意味するわけではありません。スピードや加速もしくは減速、方向転換の速さなど、「静」の状態から「動」の状態へ、あるいは反対に「動」の状態から「静」の状態などの動きの変化の速さがアジリティなのです。
例えば、サッカーにおけるアジリティを考えてみましょう。
ドリブルで相手を抜き去るには、緩急をつけたドリブルが必要です。この緩急には、アジリティが必要不可欠です。また、ボールを受けた際に、素早く切り返して相手の逆を取ることができれば、チャンスを作ることができるでしょう。この素早く切り返すにもアジリティが必要です。守備の面でもアジリティは効果を発揮します。ボールを持った相手に対応するには、自由自在に加速、減速、方向転換しなければなりません。そのためにはアジリティが求められます。
小学生でもアジリティは鍛えられる?
小学生は、神経機能が著しく発達するゴールデンエイジ期を迎えます。運動神経を含む神経機能は、8歳までに80%、12歳までにほぼ100%発達するといわれており、4歳から8歳ごろまでをプレゴールデンエイジ期と9歳から12歳ごろまでをゴールデンエイジ期と呼びます。
プロのアスリートをはじめ、幅広い世代に対してトレーニング・コンディショニングサポートを行う株式会社アークアスリートの代表取締役である樋口彰美氏は、プレゴールデンエイジ期やゴールデンエイジ期に骨格系の成長にエネルギーが使われて筋肉を鍛えようとしても効果が出にくいので、筋トレは必要ないと述べています。
しかし、アジリティは筋肉と違い、小学生からでも鍛えることができます。むしろ、神経機能が著しく発達するプレゴールデンエイジ期やゴールデンエイジ期にアジリティも一緒に鍛えることで、身体の使い方が上手くなることでしょう。
小学生がアジリティを鍛えるには
では、小学生がアジリティを鍛えるには、どのようにすればいいのでしょうか。
子どもたちに一番馴染みがあって道具も要らず、最も取り組みやすいのは鬼ごっこでしょう。鬼ごっこは、鬼から逃げるために加速、減速や方向転換を行う必要があるので、アジリティを鍛えるにはもってこいです。
まとめ
身体の使い方が上手くなるよう、子どもたちには鬼ごっこをさせてアジリティを鍛えてあげましょう。
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