「子どもが野菜を食べてくれない…」「偏食気味で心配…」「バランス良く栄養を摂ってほしい…」そんな悩みを抱いたことはありませんか。小学生は、骨格が著しく成長する大切な時期。子どもが野菜を食べてくれないと心配になりますよね。
そこで今回は、どうして野菜を食べてくれないのか、小学生が野菜を食べないときにはどうすればいいのかについて解説していきたいと思います。
子どもはどうして野菜が嫌いなの?
人間が感じる味には甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5種類があります。この5つのうち、酸味は腐敗物の味、苦味は毒物の味なので、 本能的に危険信号がなってしまうといわれてします。
大人も一般的に酸味や苦味の強い食べ物よりも甘味のある食べ物の方が美味しいと感じますよね。これは子どもも一緒です。
また子どもと大人で味覚の鋭さが違うことも一つの要因でしょう。人間の舌などには、味覚を感じるための味蕾(みらい)と呼ばれる器官が存在します。その数なんと約1万個といわれています。この味蕾は、子どもの頃に発達し、大人になると減少していきます。
子どもの味蕾の数は、30~40代の大人の約3倍とされています。つまりそれだけ酸味や苦味も敏感に感じてしまうのです。その結果、子どもは大人よりも一部の野菜が嫌いになってしまう傾向にあるのです。
特に子どもが嫌いな野菜の代表格としてピーマンやゴーヤが挙げられると思うのですが、ピーマンは苦味のある野菜なので、子どもが嫌いになってしまうのも頷けます。
反対に野菜嫌いな子どもであっても、とうもろこし、じゃがいも、かぼちゃなどは食べられるというケースも多いのではないでしょうか。これらはピーマンなどとは違って苦味がなく、むしろ甘みを感じるので、美味しいと感じるというわけです。
子どもが野菜を食べない場合はどうしたらいいの?
子どもの成長や健康に栄養バランスのとれた食事は欠かせないので、野菜を食べた方がいいのは当然です。しかし、嫌がる子どもに無理強いをしてもますます嫌いになってしまうだけで逆効果でしょう。
普段のエネルギーになるごはんやパン、麺類、筋肉や骨を形成する肉や魚、納豆、牛乳、ビタミンなどが含まれるフルーツなどで他の必要な栄養が摂れていれば、そこまで神経質に悩む必要はありません。子どもが野菜を食べられるようになった理由で多く聞かれるのは、成長に伴って自然に食べられるようになった、だそうです。
実際、個人差はあるものの、思春期を迎える小学6年生くらいには、多くの子供がほぼ全ての野菜を食べられるようになっています。ですので、今は偏食気味でも大丈夫でしょう。
子供が野菜を食べられるようになった理由で多く挙げられるのは「自然に、成長に伴って」というもの。偏食をする子もまったく野菜を食べない子だって、いつかは野菜が食べられるようになります。
もちろん、他に必要な栄養が摂れていれば問題ないとはいうものの、それはただ放置してよいわけではありません。毎日の食事に野菜を摂り入れる工夫は継続する必要があります。例えば、サラダは子どもの苦手な酸味や苦味、食感をダイレクトに感じやすいので、加熱で調理しましょう。それでも難しい場合は、野菜を細かくカットしたり、すりおろしたり、柔らかくしたり、野菜のエキスが入ったスープや味噌汁を飲ませたりするのがおすすめです。
まとめ
子どもは野菜の酸味や苦味を感じやすいということを踏まえ、細かく刻んだりすりつぶすなどの加工をして食べさせましょう。あとは食生活全体でバランス良く栄養が摂れていればOKと割り切りましょう。
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