睡眠

小学校の高学年になって眠れない…そういう場合にできることって?

小学高校学年になると、塾に通い始めたり、習い事で夜帰るのが遅くなったりすることも増えるでしょう。そうすると、連絡手段としてスマートフォンを持たせることも多くなってくるでしょう。
実際、マーケティングリサーチ機関のMMD研究所が2020年に発表したデータによれば、小学5年生と小学6年生で子どもにスマートフォンを持たせたと回答した割合は19.1%となっています。小学生の間にスマートフォンを持たせたと回答したのが40.1%なので、その約半分が小学校高学年になってからスマートフォンを持たせたということになります。ただ、スマートフォンを持たせると夜遅くまでスマートフォンを使って、なかなか寝ないもしくは眠れないという状態になるかも知れません。

そこで今回は、スマートフォンを持った小学校高学年の子どもが眠れないという状態を回避するにはどうすればいいのかということについて解説していきたいと思います。

夜遅くまでスマートフォンを見ていると眠れなくなる?

実は、夜遅くまでスマートフォンをじっと見ているとなかなか眠れなくなるかも知れません。

実は、スマートフォンなどのデバイスのスクリーンからは、ブルーライトが出ています。ブルーライトはその名前からも分かる通り青色光で、人間が視認可能な光の中で最もエネルギーが強いとされています。目から光刺激が入ると、ガングリオンセルという視細胞が光を感知、その後、脳の視床下部にある視交叉上核という部分にその情報が伝達されます。この視交叉上核は、体内時計の重要な中枢といわれているのです。
また、ブルーライトの刺激は、メラトニンというホルモンが作られる松果体に伝えられます。光刺激の多い昼間では、メラトニンの分泌が抑えられて活動が高まります。反対に光刺激の少ない夜では、メラトニンが分泌されて体が眠る時間だと認識します。ブルーライトは前述のように強い光の刺激なので、浴び続けると夜に分泌されるはずのメラトニンが抑制されます。その結果、体内時計が狂ってしまい、夜なのになかなか眠れないという状態になってしまいます。

どうすれば夜ぐっすり眠ることができる?

ではどうすれば夜ぐっすり寝ることができるのでしょうか。
友達とLINEなどのチャットツールで盛り上がったり、ゲームをしたりするのは楽しいとは思いますが、就寝前はスマートフォンやゲーム機の使用は控え、ブルーライトを浴びないようにしましょう。それによってできる限り体内時計を正確に保つことを心がけましょう。
スマートフォンには、利用時間を制限できるスクリーンタイムという機能もあるので、必要に応じて活用するといいのではないでしょうか。

睡眠時間と勉強の成績には相関関係がある

また中には、塾に通ったり寝る間を惜しんで勉強しているという人もいるかも知れません。しかし、睡眠時間を削って勉強するのは、あまり良い方法とは言えないかも知れません。
日本睡眠改善協議会の「基礎講座 睡眠改善学」によると、小学生の睡眠と学力の関係を調査した結果では成績が上位の子ほど早い時刻に寝ているとされています。つまり、勉強の成果を出すためには、十分な睡眠を取ることが必要不可欠だと言えるでしょう。
また、中学受験を控える子どもを持つ母親にアンケートを取ったデータによると、睡眠時間10時間以上が14.5%、8~9時間が47.1%、6~7時間が32.4%、5時間以内が6.1%という結果が出ています。中学受験を控えていても、多くの子どもたちは睡眠時間をしっかり確保しているのです。

まとめ

スマートフォンは便利ですが、生活に支障をきたさないように注意して使いましょう。

参考文献

 

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