最近子どもが疲労感やふらつきを訴える…そんな場合は「貧血」が原因かもしれません。
貧血は食事で対策することができます。今回は食事から貧血を改善・予防するためのポイントを解説します。
貧血とは？
貧血は、体の組織に十分な酸素を運ぶための健康な赤血球が不足している状態です。貧血は、ヘモグロビンの低下とも呼ばれ、疲れやすくなったり、弱くなったりします。
貧血には様々な種類があり、それぞれに原因があります。
貧血は一時的なものから長期にわたるものまであり、軽度から重度まで様々です。ほとんどの場合、貧血の原因は1つではありません。
貧血が疑われる場合は、医師の診察を受けましょう。重大な病気の警告サインである可能性もあります。
貧血の治療法は、サプリメントの摂取から医療処置まで、原因によってさまざまです。
貧血の種類によっては、健康的でバラエティに富んだ食事をすることで、予防できるかもしれません。
貧血の症状
貧血の症状や徴候は、貧血の原因や重症度によって異なります。貧血の原因によっては、症状が出ないこともあります。
症状が出る場合は、以下のようなものがあります。
・疲労感
・虚弱体質
・肌が青白い、または黄色っぽい
・不規則な心拍数
・息切れ
・めまいやふらつき
・胸痛
・手足の冷え
・頭痛
貧血は、最初は軽くて気づかないこともあります。しかし、貧血が進行するにつれて症状は深刻化します。
病院に行くべきタイミングは？
疲労を感じ、その原因がわからない場合は、医師の診断を受けましょう。
疲労には貧血以外にもさまざまな原因があるので、疲れたら貧血に違いないと決めつけないようにしましょう。
貧血を予防するための食事
貧血の治療は原因によって異なりますが、お子様が鉄分不足による貧血を患っている場合、お子さんの食事に鉄分が豊富な食品を加えると、鉄分レベルが上がる可能性があります。
ここからは貧血予防に効果的な栄養素が含まれる食材をご紹介します。
葉物野菜
葉物野菜、特に色が暗いものは、非ヘム鉄の最高の供給源の1つです。
・ケール
・コラードグリーン
・スイスフダンソウ
肉・鶏肉
すべての肉類と鶏肉にはヘム鉄が含まれています。赤身の肉、ラム肉、鹿肉は最も優れた供給源です。鶏肉や鶏肉には含まれていません。
肉類や鶏肉と、葉物野菜などの非ヘム鉄食品、ビタミンCの豊富な果物を一緒に食べると、鉄の吸収率が高まります。
魚介類
魚介類の中には、ヘム鉄を摂取できるものがあります。牡蠣、アサリ、ホタテ、カニ、エビなどの貝類は良い供給源となります。そしてほとんどの魚は鉄分を含んでいます。鉄分を最も多く含む魚は以下の通りです。
・ツナ缶詰または生マグロ
・サバ
・サーモン（生または缶詰）
イワシ缶は鉄分の補給に適していますが、カルシウムも多く含まれています。
カルシウムは鉄と結合し、吸収を低下させる可能性があります。カルシウムを多く含む食品は、鉄分を多く含む食品と同時に食べない方がよいでしょう。
カルシウムの多い食品の例としては、他に以下のようなものがあります。
・牛乳
・ヨーグルト
・チーズ
・豆腐
鉄分を効率よく吸収するためのポイント
貧血の食事療法計画に従うときは、次のポイントを覚えておいてください。
１．鉄分の吸収を妨げる食べ物や飲み物と一緒に鉄分が豊富な食べ物を食べないでください。これらには、コーヒーやお茶、卵、シュウ酸塩を多く含む食品、カルシウムを多く含む食品が含まれます。
２．オレンジ、トマト、イチゴなどのビタミンCが豊富な食品と一緒に鉄分が豊富な食品を食べて、吸収を改善します。
３．赤唐辛子、ビーツなどのベータカロチンを含む食品と一緒に鉄分が豊富な食品を食べて、吸収を改善します。
４．鉄分の摂取量を増やすために、1日を通してさまざまなヘムおよび非ヘム鉄食品を食べてください。
５。鉄の吸収を高めるために、可能な限りヘムと非ヘムの鉄食品を一緒に食べてください。
６．葉酸とビタミンB12が豊富な食品を追加して、赤血球の生成をサポートします。
まとめ
貧血は食事で改善につなげることができます。子どもが貧血かな？と思ったらまずは日頃の食事を見直してみてはいかがでしょうか。
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