睡眠

子どもの寝付きが悪い!原因はなに?

 子どもの健全な発育のためには、しっかりとした睡眠が必要不可欠です。

「寝る子は育つ」とは良く言ったもので、子どもは就寝時に未熟な脳や身体の発達させるため、成長ホルモンが分泌されます。

ですので、子どもの成長には睡眠が大切です。しかし、子どもの寝付きが悪く、睡眠不足が続いていると心配ですよね。

今回は、子どもの寝付きが悪いときに考えられる原因について解説していきます。

夜遅くまでブルーライトを浴びていないかチェックしよう

 まず第一の原因として考えられるのは、夜にブルーライトを浴びていることです。

ブルーライトは、スマートフォンやPCなどのデバイスやLED電球から出る光のことです。

ブルーライトという名前からも分かる通り、青色光です。

また、ブルーライトは、人間が視認できる光の中で最もエネルギーが強いといわれています。

就寝前まで、スマホやPCをいじっていたり、ゲームをしていたりすると、ブルーライトの出るデバイスを見つめているので、ブルーライトを浴びてしまっている状態になります。

どうして夜にブルーライトを浴びるのは良くないの?

 ブルーライトは、スマートフォンなどのデバイスやLEDから発せされているということでしたが、どうしてブルーライトを夜に浴びるのは良くないのでしょうか。

実は、目からブルーライトが入るとガングリオンセルという視細胞が光を感知、その後、脳の視床下部にある視交叉上核という部分に情報が伝達されます。

この視交叉上核は、体内時計の重要な中枢といわれているのです。

また、ブルーライトの刺激は、メラトニンというホルモンが作られる松果体に伝えられます。昼間にブルーライトを浴びるとメラトニンの分泌が抑えられて活動が高まります。

しかしその一方、夜に浴びるとブルーライトを含む明るい光を昼と判断し、体内時計に作用して睡眠を促すメラトニンの分泌が抑制されてしまいます。

つまり、夜にブルーライトを浴びることで、体内時計が乱れてしまい、夜なのにまだ昼だけだから起きていなくてはと誤認してしまい、眠れなくなったりするわけです。

就寝前はスマートフォンなどの使用をできる限り控えよう

 では、ブルーライトを夜に浴びないためにはどのようにすればいいでしょうか。

ブルーライトはスマートフォンなどのデバイスから発せされているということでしたよね。

つまり、夜にブルーライトを浴びないようにするには、ブルーライトを発するスマートフォンなどのデバイスの使用を控えればいいのです。

それで、体内時計が狂うのを防ぐことができれば、子どもの寝付きが良くなるのではないでしょうか。

もちろん子どもたちにとって、友達とLINEなどのチャットツールで盛り上がったり、オンラインゲームでつながったりすることは、とても楽しいことでしょう。

しかし、ブルーライトが睡眠に大きな影響を与えることは分かっているので、各家庭で利用時間を決めるか、スマートフォンの使用時間を管理できるスクリーンタイム機能を利用するなどして、就寝前にブルーライトを浴びるのを防ぐ取り組みが求められていると言えるでしょう。

それでも寝付きが悪かったら?

夜にブルーライトを浴びないようにしたのに子どもの寝付きが改善しなかったら、どう対応すればいいでしょうか。

そのような場合には、朝に日光を浴びるようにしてみてはいかがでしょうか。

実は体内時計というのは24時間ちょうどではなく、24時間より少し長いと言われています。

この誤差を調節するには、部屋にこもってばかりではなく、朝日光を浴びることが効果的だとされているのです。

まとめ

子どもの寝付きが悪い場合、うつ病や統合失調症など病気でない限り、基本的には体内時計が狂っていることが原因でしょう。

寝付きを改善したければ、体内時計を整えてみることから始めてはいかがでしょうか。

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