睡眠

子どもの過眠症の一つであるナルコレプシーとは

睡眠障害には様々なタイプがありますが、その中に過眠の症状が見られるものがあります。
過眠とは、本来覚醒していなければならない時間帯に強い眠気に襲われ、居眠りをしてしまうような状態、もしくは夜間の睡眠時間が長くなっている状態のことです。この過眠が見られる睡眠障害のことを過眠症といいます。

夜更かしなどで夜間の睡眠時間が不足しているわけではないのに、日中、生活に支障をきたすような猛烈な眠気に襲われる、あるいは実際にそのまま眠ってしまうようなことが毎日、少なくとも1ヶ月以上続けば、過眠症と考えるべきでしょう。
主な過眠症として、「睡眠時無呼吸症候群」「特発性過眠症」「反復性過眠症」などが存在します。

今回は、主に10~20代の発症が最も多く、特に13~16歳の思春期がピークとされる過眠症である、ナルコプレシーに関して、どのような症状なのか、どのような治療法があるのかについて解説していきたいと思います。

ナルコプレシーっていったいどんな病気?

ではナルコプレシーとはいったいどのような病気なのでしょうか。

ナルコレプシーのナルコ(narco)はフランス語で眠り、レプシー(lepsy)は同じくフランス語で発作を意味し、要は「眠りの発作」という意味になります。ナルコプレシーの主な症状は次の4つとされています。

  • 強烈な眠気に襲われ、10分から30分程度落ちるように眠ってしまう
  • 感情の高ぶりによって体の一部に力が入らなくなる
  • 頭は目覚めているのにも関わらず、体が動かせない状態になる
  • 入眠時幻覚にさいなまれるここにテキストを入力

 

強烈な眠気に襲われ、10分から30分程度落ちるように眠ってしまう

ナルコレプシーの最もポピュラーな症状は、ナルコプレシーの名前の通りでもある「睡眠発作」です。ナルコレプシーの患者はこの症状のことをしばしば「落ちるように眠ってしまった」と形容するするそうです。
この睡眠発作は、夜しっかり寝ているにも関わらず、それほどまでに強烈な眠気に襲われ、10分から30分ほど眠ってしまうというものです。

感情の高ぶりによって体の一部に力が入らなくなる

これは、情動脱力発作と呼ばれる症状で、別名カタプレキシーと呼ばれています。
このカタプレキシーの症状は、笑ったり、泣いたり、驚いたりという感情の変化がトリガーとなってそれが引き金となって体の一部に力が入らなくなり、脱力感を感じるというものです。
しかしながら、ナルコレプシー患者全員がカタプレキシーを発症するかというとそうでもないようです。

頭は目覚めているのにも関わらず、体が動かせない状態になる

いわゆる金縛りと聞けば、分かる人も多いのではないでしょうか。この金縛りもナルコレプシーの特徴の一つです。

入眠時幻覚にさいなまれる

入眠時幻覚とは、覚醒から睡眠に移行する期間に生じる、夢か現実か分からないようなリアルな夢を見ることです。
この入眠時幻覚で見る夢の内容は、得てしてあまり良い夢を見ることはないようで、不安や恐怖を感じる人も多いようです。

ナルコレプシーの原因と治療法は?

ナルコレプシーを発症する原因はどこにあるのでしょうか。ナルコレプシーに関してはまだ分かっていないことも多いです。
ただ、ナルコレプシー患者は、人間が昼間に活動するために必要な覚醒物質の一つである、オレキシンの分泌量が低くなていることが分かっており、何らかの原因によってオレキシンを作っている神経細胞の障害が原因で、ナルコレプシーを発症するのではといわれています。
ナルコレプシーで発生する睡眠発作に関しても、その他の症状に関しても、発症を抑える医薬品は存在するので、ナルコレプシーを疑ったら医療機関で診断を受けるのが効果的でしょう。

まとめ

ナルコレプシーの発症のピークは思春期の年齢とされています。思春期は子どもの将来を左右する大事な時期。
過眠症を疑ったらすぐに医療機関に行くことを検討しましょう。

参考文献

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