あなたのお子さんは大丈夫！？不眠症を示す症状チェックリストとは

「うちの子ども、不眠症じゃないかしら…」そんな心配を抱いたことはありませんか？睡眠は休息や疲労回復のほかにも、記憶や免疫機能など、様々な身体・精神機能と関連しています。睡眠の良し悪しが生活の質を左右するといっても過言ではありません。特に子どもの場合は、学業成績とも大きな関係があります。

今回は、不眠症を示す症状はどのようなものがあるのかについて解説していきます。また、不眠症かどうかのチェックリストもご紹介します。

不眠症のサインとは

まず、不眠症のサインはどのようなものがあるのでしょうか。以下の症状に1つでも該当し、生活に支障をきたすのならば、一人で悩まずに早めに医療機関に相談しましょう。

就寝しても30分～1時間以上眠りにつけない
夜寝ているときに何度も目が覚める
起床時間より早く目覚め、その後全く眠れない
眠りが浅く、多くの睡眠時間を取っているものの熟睡した感じが得られない
日中、気分よく過ごせない
日中、活発に活動できない
日中、眠くて仕方がないことがある

より良い睡眠を取るポイントとは

一般的により良い睡眠のためには、8時間睡眠が良いと言われてます。ただこれは、それくらい眠っている人が多いというだけで、睡眠時間と睡眠の質は同じものではありません。時間は短くても「ぐっすり眠った」という満足感が得られれば、それがご自身にとってのより良い睡眠と言えるでしょう。

ただ、子どもの場合は大人よりも意識して睡眠時間を多く取る必要があります。2015年に、アメリカの国立睡眠財団が年齢別に必要と考えられる睡眠時間を公表しているのですが、そのデータによると、日本の小学生の年齢に当たる6歳～13歳では、9～11時間の睡眠が必要とされています。小学生は6年間で体格が大きく変化する上に、子どもによって成長の早い人と遅い人がいますので、一概に必要な睡眠時間を算出することは難しいかもしれません。しかし、小学生にはおおよそ10時間の睡眠が推奨されていると考えて問題ないでしょう。

ここからは、睡眠時間とは別に、より良い睡眠を取るポイントを解説していきます。
ポイントは次の5つです。

早寝・早起き・朝ごはんの規則正しい生活リズムをつくる
日中は積極的に体を動かす
睡眠の環境を整える
カフェインに依存しすぎない
適切な睡眠時間を確保する

早寝・早起き・朝ごはんの規則正しい生活リズムをつくる

第一に、早寝・早起き・朝ごはんの規則正しい生活リズムをつくる、です。朝の日光は脳の体内時計を、朝食は内蔵の体内時計をリセットさせ、1日のスタートを体に教えてくれます。決められた時間に起きると、決められた時間に眠気の信号が出されるようになり、寝つきがよくなるのです。

日中は積極的に体を動かす

第二に、日中は積極的に体を動かす、です。活動量が増えることで寝つきがよくなり、深い睡眠が得られるようになります。ウォーキングや軽いジョギングなどの、比較的容易にできる有酸素運動を続けるのがオススメです。

睡眠の環境を整える

第三に、睡眠の環境を整える、です。実は夜の光は体内時計を遅らせます。昼白色の蛍光灯、テレビやパソコンの明るい画面はその作用を強化します。就寝前の照明は暖色系にして、ゆったりリラックスして過ごしましょう。

カフェインに依存しすぎない

第四に、カフェインに依存しすぎない、です。コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインには覚醒作用があります。夕食後にたくさん飲むと目が冴えてしまって寝つきが悪くなります。また、トイレが近くなって夜中に目が覚める原因にもなりますので、カフェインは控えた方が賢明でしょう。

適切な睡眠時間を確保する

第五に、適切な睡眠時間を確保する、です。先述したように、2015年に、アメリカの国立睡眠財団が公表した年齢別に必要と考えられる睡眠時間のデータによれば、日本の小学生の年齢に当たる6歳～13歳では、9～11時間の睡眠が必要とされています。また内閣府が2015年に発表した資料によれば、小学4年生から6年生の平均就寝時刻と平均起床時刻はそれぞれ、21時57分と6時38分で、そこから算出される平均の睡眠時間は8時間41分となっています。これらを踏まえて、適切な睡眠時間を確保できているか見直してみましょう。

お子さんの睡眠の問題がないかをチェックしてみよう！

実は不眠症に関しては、WHO（世界保健機構）が作成した世界共通の判定方法が存在します。もし、お子さんの寝不足が気になったら、次のチェックリストを確認してみてください。

現在、睡眠薬などを服用されていますか？
眠りにつくまでにどのくらい時間がかかりましたか？
夜間、睡眠中に目が覚めることはありましたか？
起床時間より早く目覚め、それ以上眠れなかったことはありましたか？
全体的な睡眠時間は足りていましたか？
全体として睡眠の質はどうでしたか？
日中の気分はどうでしたか？
日中の身体的および精神的な活動状態はどうでしたか？
日中の眠気はありましたか？