運動やスポーツにおいて、精神面を意味するメンタルと対比して使われ、身体面を表すフィジカル。卓越した身体と身体能力を持ったトップクラスのスポーツ選手のことを、俗に「フィジカルおばけ」「フィジカルモンスター」などと表現することもあります。それほどまでに、スポーツにおいてはフィジカルが大切であると認識されているということではないでしょうか。
そこで今回は、小学生がフィジカルをトレーニングしようと思ったら、どのようにすればいいのかについて解説していきたいと思います。
小学生は神経機能が著しく発達する大事な時期
皆さんは、スキャモンの発育曲線というものをご存知でしょうか。
人間が生まれてから20歳になるまでの、筋肉や骨、神経、臓器などの発達具合を20歳時点を100%として年齢別にどの程度になるかを表した曲線が、スキャモンの発育曲線です。
この曲線に基づいて、子どもの運動能力が飛躍的に向上する時期を黄金期と呼びます。この黄金期には、4歳から8歳ごろまでのプレゴールデンエイジ期と9歳から12歳ごろまでのゴールデンエイジ期、12歳から14歳までのポストゴールデンエイジ期があります。
そして、運動神経を含む神経機能は、8歳までに80%、12歳までにほぼ100%発達するといわれています。
つまり、この期間にしっかりと運動したかが将来の運動能力を左右するということを意味しています。小学生の年齢であれば、プレゴールデンエイジ期あるいはゴールデンエイジ期であり、とても大切な時期ですね。
小学生のためのフィジカルトレーニングとは
では小学生にはどのようなフィジカルトレーニングが求められるでしょうか。
YouTubeなどの動画サイトで「小学生 フィジカル トレーニング」と検索しても、主にヒットするのは体幹トレーニングの動画なのではないでしょうか。
実は小学生の段階ではフィジカルトレーニングは必要ないという意見もあります。プロのアスリートをはじめ、幅広い世代に対してトレーニング・コンディショニングサポートを行う株式会社アークアスリートの代表取締役である樋口彰美氏は、プレゴールデンエイジ期、ゴールデンエイジ期、ポストゴールデンエイジ期において、基本的には筋力トレーニングはあまり必要ではないといって差し支えないと述べています。
その理由として樋口氏は、これらのゴールデンエイジ期には骨格系の成長の方にエネルギーが使われるため、いざ筋肉を鍛えようとしても効果が出にくいからだとしています。
加えて、樋口氏によると、骨格系の成長を一通り終えた後にフィジカルトレーニングを開始するのがおすすめだそうです。
小学生はフィジカルトレーニングよりも体幹トレーニングをしよう!
神経機能が著しく発達するゴールデンエイジ期を迎える小学生には、フィジカルトレーニングよりも体幹トレーニングがおすすめです。
体幹とは、首から上と腕・足を除いた部分で、人間の身体のうち、胸、背中、腰回り、腹筋、お尻などの胴体部分のことで、この体幹を鍛えることで、普段の姿勢が良くなる、疲れが溜まりにくくなる、上半身と下半身のバランスが悪いことや身体の柔軟性が欠けている問題を解決してケガをしにくい身体をつくることができる、スポーツにおいてチカラを発揮しやすくなる効果があると言われています。
まとめ
体感トレーニングはフィジカルトレーニングと違って何歳から始めても効果が出ます。
YouTubeなどの動画サイトで「小学生 体幹 トレーニング」と検索をすれば、数多くの動画がヒットすることでしょう。ぜひやり方を調べて実践してみてください。
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