皆さん、ナルコレプシー(narco lepsy)という病気を知っていますか。
これは日中に突然、強烈な眠気に襲われてしまうという過眠症の一種です。
ナルコレプシーのナルコ(narco)はフランス語で眠り、レプシー(lepsy)は同じくフランス語で発作を意味します。
このナルコレプシーはただの睡眠不足が原因で起こる日中の眠気のことではありません。
夜はしっかりと睡眠を確保しているのにも関わらず、眠くなってしまうのです。
実はこのナルコレプシー、日本は世界で一番有病率が高いとされていて、その数なんと600人に1人です。
今回は、このナルコレプシーがどういう病気なのか、なにが原因で起こるのか、治療法はあるのか、そして小学生でも発症するのかについて詳しく解説していきたいと思います。
ナルコレプシーの代表的な症状とは
ナルコレプシーの代表的な症状として挙げられるのは次の4つです。
- 強烈な眠気に襲われ、10分から30分程度眠ってしまう
- 感情の高ぶりによって体の一部に脱力感を感じる
- 頭は目覚めているのに体が動かせない状態に陥る
- 入眠時に幻覚を見る
強烈な眠気に襲われ、10分から30分程度眠ってしまう
ナルコレプシーの特徴の一つ目は、その名前の由来通り睡眠発作とも呼ばれ、ナルコレプシーの患者はしばしば「落ちるように眠ってしまった」と証言するそうです。
夜しっかり寝ているにも関わらず、それほどまでに強烈な眠気に襲われ、10分から30分ほど眠ってしまうようです。
感情の高ぶりによって体の一部に脱力感を感じる
笑ったり、泣いたり、驚いたりすると、それが引き金となって体の一部に力が入らなくなり、脱力感でいっぱいになるのも、ナルコレプシーの特徴です。
この症状は別名、カタプレキシーと呼ばれ、感情の変化による脱力感を引き起こします。
ただ、ナルコレプシー患者全員がカタプレキシーを発症するわけではないようです。
頭は目覚めているのに体が動かせない状態に陥る
いわゆる金縛りと呼ばれるもので、目は覚めていて意識はあるのに、体が動かせないという状態になってしまう現象です。
人によっては恐怖を感じるであろうこの症状も、ナルコレプシーの特徴です。
入眠時に幻覚を見る
眠りに入るときに、夢か現実か分からないようなリアルな夢を見るのも、ナルコレプシーの症状の一つです。
覚醒から睡眠に移行する期間に幻覚が生じるので、入眠時幻覚と呼ばれています。
この入眠時幻覚では、あまり印象の良くない夢の内容であることが多く、不安や恐怖に苛まれる人も多いそうです。
ナルコレプシーの原因はなに?
残念ながら、具体的なメカニズムは解明されていないようです。
しかし、ナルコレプシーを患う人の脳脊髄液を調べると、オレキシン濃度が低下していることが分かっています。
このオレキシンという物質は、人間が昼間に目が覚めた状態で活動するために必要な覚醒物質の一つです。
どうやらナルコレプシーの人は、何らかの原因でオレキシンを作っている神経細胞に障害が生じていると考えられています。また、遺伝的要因の可能性も報告されているようです。
ナルコレプシーの治療法は?
しっかりと寝ているのに強烈な眠気に襲われるなどの場合は、睡眠障害の専門医の診察を受け、ナルコレプシーの可能性がないか診断をしてもらいましょう。
幸いなことに、ナルコレプシーの眠気を抑える薬は存在するようです。
ナルコレプシーは小学生でも発症する?
ナルコレプシーの発症に男女差はなく、10~20代の発症が最も多い、特に13~16歳の思春期がピークとされています。
ですので小学生で発症する可能性は高くはないようです。
まとめ
小学生でもしっかりと睡眠時間を確保しているのに眠い場合は、睡眠障害の可能性を疑って診察を受けるのも一つの手かもしれません。
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